
講座概要
✔️ 漢方薬の「中身」、どれくらい理解していますか?
✔️ 生薬ごとの性質や働きがわかると、処方の選び方も変わる!
✔️ 同じ「補気剤」でも、なぜ人によって選ぶ生薬が違うのか?
このクラスでは、
✅ 生薬ごとの薬味・薬性・帰経などの基本的な理解
✅ 「この生薬は、なぜこの方剤に入っているのか?」を構造的に把握する視点
✅ 加工法や相互作用、エネルギーベクトルの違いが処方全体に与える影響
を学び、**“方剤を構成する視点”と“臨床に役立つ生薬の見方”**を育てていきます。
クラス | 取り上げる生薬 | ポイント |
生薬の性質 | 麻黄・桂枝・黄連・当帰 白朮・甘草・柴胡・生姜 石膏・茯苓 | 生薬の性質とは何か 「薬味(四気五味)」と「帰経」とは? 生薬の昇降浮沈(ベクトル)とは? 「昇る」「降ろす」「浮かす」「沈める」作用の違い 生薬の帰経と五臓とのつながり 「どの臓腑に働くのか」をどう読み解くか ワーク:生薬から見る性質の読み取る |
辛温解表薬と辛涼解表薬 | 麻黄・桂枝・紫蘇葉・生姜 薄荷・牛蒡子・菊花・柴胡・葛根 など | 「表証(風寒・風熱)」の定義、発汗による邪気の排除メカニズムを理解する |
清熱薬・祛暑薬 | 石膏・知母・生地黄・牡丹皮 黄芩・黄連・黄柏・金銀花・連翹 香薷・藿香・緑豆など | 清熱瀉火、清熱涼血、清熱燥湿、清熱解毒 の4つのカテゴリーを整理 夏季特有の「暑邪」とその性質(熱性+湿性)について理解し、対処法を学ぶ |
利水滲湿薬・祛風湿薬 | 茯苓・猪苓・沢瀉・車前子 薏苡仁・木通・滑石 独活・蒼朮・蒼耳子・桑寄生 威霊仙 など | ・「湿邪」とは何か? ・水腫・浮腫・小便不利などの 利水滲湿薬のベクトルを学ぶ ・関節痛・痺れ・こわばりなどの 祛風湿薬のベクトルを学ぶ ・利水 vs 祛風湿 の違い |
活血化瘀止血・理気薬 | 川芎・延胡索・莪朮・丹参 益母草・牛膝・桃仁・紅花・水蛭 乳香・没薬 蒲黄・田七 陳皮・枳実・青皮・枳殻 香附子・木香・縮砂・厚朴・川楝子・玫瑰花など | ・月経痛、瘀斑、慢性の痛みなどに対応する活血化瘀薬の生薬の薬性と動き方と方向を学ぶ ・冷/熱/虚/実による出血の違いを理解 ・収渋/温経/化瘀など機序による生薬の分類とベクトルを学ぶ ・胸脇、胃腹の張り、痛み、 抑うつ症状に対応する理気薬の 生薬の薬性とベクトルを学ぶ |
化痰止咳平喘薬・消導薬・瀉下薬 | 半夏・桑白皮・杏仁・貝母 竹茹・昆布・蘇子 神麹・山楂子・麦芽・莱菔子 大黄・芒硝・麻子仁・牽牛子 など | ・痰の性質(寒熱・湿燥)と分類 (寒痰・湿痰・熱痰) ・痰/咳/喘息を調える化痰止咳 平喘薬の分類とベクトルを学ぶ ・胃腸虚弱/暴飲暴食/食欲不振な どに対応する消導薬の薬性とベ クトルを学ぶ ・大便の排出を促す瀉下薬の働き を学ぶ(潤下・攻下・峻下) |
補気薬・養血薬 | 人参・黄耆・白朮・甘草・大棗 当帰・熟地黄・何首鳥・白芍薬 阿膠・竜眼肉 など | ・疲れやすい・息切れ・食欲不振・風邪を引きやすいに対応する補気薬の薬性とベクトルを学ぶ ・顔色が悪い・動悸・不眠・思考活動・月経異常などに対応する養血薬の薬性のベクトルを学ぶ |
安神薬・収渋薬 平肝熄風薬・開竅薬 | 竜骨・牡蛎・琥珀・紫石英 酸棗仁・柏子仁・遠志・小麦 五味子・山茱萸・桑螵蛸・蓮子 石決明・釣藤鈎・天麻・羚羊角 麝香・牛黄・石菖蒲 など | ・不眠・多夢・不安感・焦燥感)に対応する生薬の薬性とベクトルを学ぶ ・重鎮安神 と養心安神の違いについて ・体表や体の内の漏れ・排出(汗・尿・精・便)を「引き締めて止める」収渋薬の薬性とベクトルを学ぶ ・肝陽上亢や内風による「けいれん・めまい・しびれ・ふるえ」などを鎮める平肝熄風薬の薬性とベクトルを学ぶ ・「意識障害」や「神昏・昏倒」などに使う、急性の状態に対する蘇生薬と言われる開竅薬の薬性とベクトルを学ぶ |
散寒薬・補陽薬・滋陰薬・補腎薬 | 桂枝・細辛・呉茱萸・乾姜 附子・肉桂・鹿茸・淫羊藿 沙参・麦門冬・枸杞子・黒豆 熟地黄・杜仲・海馬・紫河車 など | 「寒邪」による痛みや冷え(風寒表証・寒凝気滞・寒湿痹証など)を温めて散らす散寒薬の薬性とベクトルを学ぶ 「陽虚」による冷え・倦怠・浮腫・性機能低下などを改善する補陽薬の薬性とベクトルを学ぶ 「陰虚(津液・血の不足)」による乾燥・ほてり・多夢・疲れなどを補う滋陰薬の薬性とベクトルを学ぶ 精・陰・陽のいずれかまたは複数を補う補腎薬の分類とそれぞれの薬性とベクトルを学ぶ |
こんな方におすすめ
- 方剤の構成に深く興味がある方
- 漢方薬の処方意図をもっと深く読み解きたい方
- 生薬のはたらきや加工、分類を体系的に学び直したい方
- ドラッグストアでの接客やセルフケアの現場で、生薬選択の幅を広げたい方