星読み漢方モジュールA:東洋医学・中医学基礎理論

東洋医学・中医学基礎理論

陰陽・五行・気血津液・臓腑・診断学の学びを通して、不調の原因・流れを一筆書きに。
弁証の仮説からセルフケア設計書に繋げる基礎を作ります。
実際に日常生活の場面、自分自身の身体の調子、メンタルの調子を読み解くために必要な「東洋医学・中医学の思考回路」を学ぶ講座です。

できるようになること

●不調を東洋医学・中医学の言葉に翻訳する
日々、身体から感じ取れる不調の訴えを3つの弁証「八網弁証→気血水(津液)弁証→臓腑弁証」で、整理することができるようになります。

●体表に表れた状態を東洋医学・中医学の言葉に翻訳する
身体を診方(中医診断学)を通して、主観だけでなく、客観的な視点「舌の状態・脈の状態・体表(経絡や皮膚の状態)」の情報を元に、弁証の仮設を補強することができるようになります。

●セルフケア設計を作成するための「原因→養生」を一筆書きにする
弁証の仮説を元に、セルフケア設計書を作成するために、原因とその養生方法を会得し、「不調の原因はこれだから、この養生法を自らが自由に選択できる」ようになります。

こんな方にオススメです
  • 東洋医学を学んだが、普段での生活での生かし方がわからない人
  • セラピストや施術者など、カラダの読み解き方など学びたい人
  • 相談やカウンセリングの現場で迷子になりやすい人
  • 星読みからメンタルの整えだけでなく、身体の整えに生かしていきたい人
  • 病気ではないが、いつも何となくの不調を抱えている人
  • 自分や家族の不調の原因などを読み解いてみたい人

カリキュラム概要と日程

全8回・3週ごと土曜日 10:00–12:30に開催
受講方法:ZOOM(オンライン)/録画アーカイブ
受講資格:なし(初学者歓迎)
受講費:¥88,000(全8回)|単発:¥13,000/回(各モジュール最大3回まで)|再受講半額

テーマ日程
A-1陰陽・五行・五臓・五神 概論2025/11/29 
A-2気・血・津液(気血水)2025/12/20
A-3病因病機と八綱弁証2026/01/10
A-4臓腑①:肝・脾2026/01/31
A-5臓腑②:肺・腎2026/02/21
A-6臓腑③:心・心包・三焦2026/03/14
A-7診断学①:問診・望診2026/04/04
A-8診断学②:経絡×皮膚×足指・反射区2026/04/25

到達目標の達成にむけて

各クラスを通して1つの症例を段階的に仕上げる“統合課題(モジュール提出物)”があります。その総合課題を仕上げるために、各クラスごとに課題提出物を準備しています。1クラスずつ、ゆっくりと積み上げていきましょう。

ケーススタディ1件について

  1. 弁証仮説シート(八綱弁証/気血津液弁証/臓腑弁証をそれぞれ行う)
  2. セルフケア設計書 ドラフト
    • 目標・優先順位
    • やること/やめること(昼・夜 各2つ)
    • 受診の目安
    • デイリーチェックノートの観察項目(睡眠・胃腸・気分 等)

A-2(気血津液):そのケースの気血津液メモ(不足/停滞の根拠)+マップ該当欄の更新

A-3(八綱)八綱弁証メモ(表裏・寒熱・虚実を3パターン試作)

A-4(肝・脾):肝/脾の関与有無をメモ+生活トリガー3つ

A-5(肺・腎):衛気/津液/精の観点から肺/腎の関与有無をメモ

A-6(心・三焦):睡眠・情緒・循環(血・津液)から心/三焦の関与有無をメモ+受診の目安(案)

A-7(診断学①)5分問診で聞くべきことは何か?メモ+舌写真1枚の所見→弁証仮説3点を初めて1枚化

A-8(診断学②):体表(皮膚/経絡/足指)所見を加えて弁証仮説3点を最終調整
セルフケア設計書ドラフトを完成させる

合格ライン(自己チェック)

  • 一貫性:八綱→気血津液→臓腑が矛盾しない
  • 根拠:問診・舌/脈・体表などの所見を必ず紐づけ
  • 実装性:提案が具体でデイリーチェックで測れる
  • 安全線受診の目安が明記されている

※本提出物は学習用の言語化・思考訓練です。医療の診断・治療ではありません。

カリキュラム詳細

概論

クラスのねらい
概念と言葉の土台づくり。具体的な方剤は扱わず、“性質と機能”を体感語へ置換

学習
・陰陽五行のエネルギーを体感し、日常の言葉に置き換える
・東洋医学・中医学で”私”をどう捉えるか
陰陽・気血津液(水)・五臓六腑・五神
・お手軽陰陽体験

宿題
生活の陰陽五行メモ3日(睡眠・食・気分)

気血津液(気血水)

クラスのねらい
所見→言葉→“やる/やめる”の橋渡しを作り、統合課題(弁証仮説3点→設計書)へつなぐ第1歩

学習(見分けの目安)
気(虚/滞)・血(虚/瘀)・津液(不足/痰湿)を、それぞれ特徴的な症状で簡潔に整理。

論治ピックアップ(例)
方剤:四君子湯/血府逐瘀湯/二陳湯など
生薬:人参/当帰/半夏など
アロマ:ジンジャー/ベルガモット/サイプレス
食養生:①気虚向け(温かい雑穀粥ほか)②血虚向け(黒ごま・なつめ・赤身魚)③痰湿向け(温野菜+生姜/油甘冷控えめ)

病因病機と八網弁証

クラスのねらい
3つの軸(虚実/寒熱/表裏)で全体像を素早く整理し、弁証仮説3点の骨格を作る。

生活のサイン(冷え・熱・悪寒・口渇・圧痛など)を言語化→養生の一手(やる/やめる)へ橋渡し。

学習(見分けの目安)
虚実/寒熱/表裏の特徴をつかみ、整理し、鑑別する。

論治ピックアップ(例)
方剤:葛根湯/銀翹散/真武湯など
生薬:乾姜/石膏/防風など
アロマ:シナモン/ジュニパー/ペパーミント
食養生:ねぎ・生姜・シナモン・梨・豆腐

臓腑①:肝・脾

クラスのねらい
情志(肝)と消化(脾)をセットで捉え、肝気鬱結/肝脾不和/脾気虚・湿などを見分け、日常の養生一手(やる/やめる)へ橋渡しする。

学習(見分けの目安)
肝の働き、脾の働き、肝と脾の関係をつかみ、肝と脾にまつわる不調の「証」のメカニズムを捉える。

論治ピックアップ(例)
方剤:加味逍遙散/柴胡疏肝散/参苓白朮散など
生薬:柴胡/香附子/白朮など
アロマ:ベルガモット/クラリセージ/オレンジ
食養生:酸味・甘味/柑橘類・根菜類・”避3A”

臓腑②:肺・腎

クラスのねらい
衛気(肺)と精・水(腎)の軸で、風邪をひきやすい/潤い不足/冷え・むくみ等を整理し、季節運用と守りと土台の日々の一手を設計する。

学習(見分けの目安)
肺の働き、腎の働き、肺と腎の関係をつかむ。さらに、肺、腎、肝、脾の繋がりをつかみ、肺と腎にまつわる不調の証のメカニズムを学ぶ。

論治ピックアップ(例)
方剤:玉屏風散/麦門冬湯/地黄丸類など
生薬:黄耆/人参/動物性生薬など
アロマ:ユーカリ/フランキンセンス/べチバー
食養生:辛味・鹹味/梨・黒豆など

臓腑③:心・心包・三焦

クラスのねらい
循環×メンタル(心神)×体内の水路(三焦)を結び、睡眠・情緒・動悸・胸苦しさの不調にを整理し、メンタル安定の日々の養生一手を設計する。

学習(見分けの目安)
心・心包の働き、三焦の働きを掴み、肺、腎、肝、脾の繋がりを踏まえて、心・心包・三焦にまつわる不調の証のメカニズムを学ぶ。

論治ピックアップ(例)
方剤:酸棗仁湯/帰脾湯/温胆湯など
生薬:酸棗仁/茯苓/遠志/丹参など
アロマ:ネロリ/ラベンダー/イランイラン
食養生:苦味/ゴーヤ・竜眼肉など

診断学①:問診・望診

クラスのねらい
ケーススタディ所見(主訴→現病歴→既往/薬歴→生活、舌・脈)から八綱→気血津液→臓腑へ即時に言語化し、弁証仮説3点の初版を作る。

学習(見分けの目安)
問診のキーワード:悪寒/発熱・口渇・食欲・二便・睡眠・情志・冷え/のぼせ・痛みの性質
望診:舌診、顔色、顔の筋肉の状態

論治ピックアップ(例)
方剤:未定
生薬:未定
アロマ:未定
食養生:未定

診断学②:経絡×皮膚×足指反射区

クラスのねらい
体表(皮膚・経絡走行・足指・反射区)所見を、A-2〜A-6の見立てと統合し、弁証仮説3点を最終調整

学習(見分けの目安)
皮膚の不調(乾燥・かゆみ・赤身・シミ・シワ)の中医学的原因をつかむ。
12経絡の走行・反射区の概略を学び、経絡上の異変や足指、反射区の状態の観察を行う。

論治ピックアップ(例)
方剤:未定
生薬:未定
アロマ:未定
食養生:未定

よくある質問

すべて日常語訳を配布。録画で何度でも復習可能です。

例写真で段階的に習得していきます。モジュールD:症例別臨床でも繰り返し学んでいきます。