西洋医学的病態、中医学の病因病機を理解し、西洋薬から漢方薬、健康食品まで幅広い選択肢の中からお客様の悩みとご要望に沿った商品提案のできる登録販売者さんを養成する講座です。
症例テーマごとに、
【座学】
①西洋医学的な病態・中医学的な病因病機・弁証
西洋薬の販売、漢方薬の販売においても、お客様の認識の仕方は「西洋医学的病態」です。
西洋医学的病態を把握した上で、中医学・漢方の視点をプラスしていきます。
中医学・漢方での病態の把握は、
●体力があるタイプ(実) か 体力が落ちている状態(虚)
●冷えや悪寒がある状態(寒)か 熱がある・炎症がある状態(熱)
●機能が低下しているか(陰)か 機能が亢進しているか(陽)
●症状が表面にでている(表) か 内臓まで入り込んでいるか(裏)
というように、難しく考えずとりあえず病態を2つに分けて観るということを行います。
これによって、お薬の相談をされるお客様も自分の身体の状態を「とりあえず二分して観る」ことで、お薬の選択や取るべき手段が見えやすくなります。
②生薬・漢方薬解説/頻出の西洋薬解説
中医学・漢方の視点での病態を知ると、それに対応する漢方薬が導き出されます。
さらに、その漢方薬がどういった生薬が配合されているかを見ていくことで、
私達の身体に対してやってくれることが分かり、お客様に納得して漢方薬を手にもらうことができます。
また、個々の生薬を独特な中医学や漢方の視点だけでなく、西洋医学の視点からも解説していきます。このことで、西洋医学的な病態把握と生薬・漢方薬を結びつけるルートをつくります。
【実学】
③接客トレーニング
症例(お題)に対して、病態把握から中医学の弁証を行い商品提案をします。
講師がお客様役をやり、実際にロールプレイングをします。頭でわかっている、正解を答案用紙に書くことはできるけれど、1対1で対峙した時、「言葉が出てこなかった・・・」「もっといい提案ができたかも・・・」となることは多々あります。
それを実践で何度も行うことで、自信を持って接客できる準備をしていきます。
④商材ワークショップ
配合された成分・生薬から商品検索を行い、自ら手を動かして商品知識を得て、
テーマごとに、自分の「イチオシ商材」を見つけるワークショップです。
①〜④の流れで各症例を2ヶ月1つの症例を取り上げ、2年間かけてマスターしていきます。
2年、なんて長い!!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
登録販売者として医薬品の接客を初めてみると、
1年目は自分の理解している医薬品の提案、
2年目は少し余裕が出てきて推売品の販売が可能になります。
3年目になると、知識と経験が充足し、お客様との対話が可能になります。お客様の選択肢を広げ、お客様が自ら選びとる提案ができるようになります。
現在は管理者要件が1年と短縮されましたが、医薬品の接客の経験は2年終えた頃に「自信」がついていきていることがわかります。
ひとつひとつのテーマをゆっくり学ぶことで、接客力の”血肉”にしていきましょう!
今すぐ止めたい辛い症状に対しては「西洋薬」が得意とします。その実、治癒させているのではなく、辛い症状をに蓋をすることで、やり過ごしやすくするというのが「西洋薬」になります。
「漢方薬」のアプローチは、「あるべき姿になるように働きかける」というものになります。具体的には、今出ている症状がいくつかの項目(五臓六腑・気血水・寒熱・虚実・邪の有無)の掛け算によって引き起こされていると考え、それぞれの項目があるべき姿になるような漢方薬を選んでいきます。単純に「止める」というアプローチではなく、状態を分析した上で、体内の巡りを整えていく手法になります。
この「西洋薬」と「漢方薬」の違いは登録販売者の人にとってはよくわかっていること。しかし、このことを「お客様」に伝え、商品提案につなげるには、西洋医学的な症状を中医学・漢方薬の理論につなげて行くことを必要とします。もしくは、漢方薬に含まれる生薬を西洋医学的な効能効果の側面から見て、説明することが求められます。
そのため、店頭で接客するために、
●西洋医学的病態の理解
●中医学の病因病機/弁証するための問診力
●漢方薬に配合されている生薬の西洋医学的な効能効果の知識
●生薬・漢方薬の中医学、漢方理論に基づく知識
以上の習得があると、「西洋薬」「漢方薬」の使いどころが見えてきます。
漢方薬は、「状態を分析」をする手間があるため、一見とっつきにくそうに感じますが、
お客様への質問(問診に近いもの)とお客様からの解答を繰り返すことで、
お客様自身も自分に必要なものが見えていく過程(自分自身と向き合う過程)になります。
登録販売者の皆様、
登録販売者試験で学んできた西洋薬の知識に、
漢方薬を販売できる知識と実践トレーニングを積んで、
西洋薬も漢方薬も自身を持って販売できる登録販売者になりませんか?
基本講座の「漢方薬のしくみ/中医学・漢方基礎理論」と12パターンの「症例別講座」から必要な講座だけを選んで受講することが可能です(アーカイブ受講OK)
登録販売者が相談を受ける回数が最も多いといえる”かぜ”。
発熱・くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・咳・咽頭痛・頭痛・関節痛・背中の痛みなど、
症状も千差万別。また、かぜは、引き始めなのか、最盛期なのか、亜急性期なのか、回復期なのか、
によって提案する医薬品が変わります。そして、服用される本人ではない代理の方がいらっしゃることもあって、お客様に対する”質問力”が問われます。
質問力の要となる、「その症状が起こる西洋医学的メカニズムと医薬品の役割」を改めて復習します。
ドラグストアで販売している「かぜ」に関する漢方薬の種類は多くあります。
さらに、同じ葛根湯でも生薬の量が異なっていたり、生薬の配合割合が異なっているものもあります。中医学的なかぜのメカニズム・かぜに関する方剤を学ぶと同時に、各社「製品」の違いについて解説を加えていきます。
【講座開催月】2024年5月〜6月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
OTC医薬品において、売上NO1の鎮痛剤。西洋医学のOTC医薬品は、「ここに炎症が起きてます」というメッセージ物質を生み出さないようにすることで、「痛み」を引き起こさないようにしています。
「炎症」は自然治癒の過程の第一段階。これを止めてしまうのは・・・。
この状態を理解した上で、どうしても必要な時に「鎮痛剤」を服用することは決して悪いことではありません。
ただ、治癒の過程が辿れない細胞たちが体内にいることを忘れ、鎮痛剤を常用してしまうことは、私たちの身体をおざなりにし過ぎているのかなと思わざるを得ません。
そこで登場するのが漢方薬。中医学・漢方の世界では、痛みは滞りの結果、栄養不足の結果と言われています。つまり、滞りの解消、しっかり栄養を流すことで、痛みは解消していきます。複数ある中医学の痛みのメカニズムを学び、そのメカニズムに沿った漢方薬を学んでいきます。
【講座開催月】2024年7月〜8月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
鼻水・鼻づまり、目の充血、目の痒み。花粉症の症状は様々。
しかし、中医学の世界では、数多くある症状を原因にアプローチして治療を行うため、ひとつの漢方薬で様々な症状にアプローチをします。
花粉症を引き起こす原因は花粉ですが、中医学の視点で見れば、私たちの体質によってその症状の出方は様々。起きた不調から、自分の身体の状態を知ることができ、体質改善の漢方薬の提案まで可能な分野です。とはいえ、今すぐなんとかしたい症状について、ドラッグストアで提案可能な漢方薬、西洋薬と生薬のハイブリッド薬、西洋薬、点鼻薬、目薬といった花粉症商材を幅広く学んでいきます。
【講座開催月】2025年1月〜2月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
カッカして眠れない。疲れすぎて眠れない。
お客様はそんな事をおっしゃってはくれません。
「睡眠導入剤ありますか?」とダイレクトに聞かれます。
商品のパッケージを見て、自分が眠れていない事に気づくお客様。
「なんとなく眠れてなくて、漢方ってどうなんですか?」と聞かれることもあります。
ドラストで購入できる眠りに関する西洋薬はたったひとつ。漢方薬はお客様の症状に合わせていくつか商品があります。いざ、漢方薬の説明販売をする時、眠りやメンタルの中医学的なメカニズムを腑に落としておかないと、躊躇してしまうことはないでしょうか?
眠りやメンタル不調に関する中医学的な病態生理とそれに伴う漢方処方を学ぶことで、良いメンタルとは?ということを知り、漢方薬服用だけでないホームケアの方法を検討していきます。
【講座開催月】2025年3月〜4月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
更年期の不調に使われる漢方薬は振れ幅が大きく、種類も多くあります。つまり、その症状の出方は「人によりけり」ということ。
なぜ、人によりけりか? それは、そこに体質と生活の仕方の結果だからです。
OTC医薬品で更年期に対応できる医薬品は、漢方薬のみになります。
更年期に頻用される漢方薬の処方のしくみを知ることで、更年期に現れる症状を見ていきましょう。
もちろんOTC医薬品に携わる登録販売者の方はもちろんこと、現在、渦中の方も、これから更年期がやって来る方にも知っていただきたい内容が盛りだくさんです。
お客様に「自分専用の更年期の過ごし方バイブル」を紹介してみませんか?
【講座開催月】2025年7月〜8月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
ドラッグストアで販売してる漢方薬の多くは、子どもから大人まで同じ漢方薬で対応します。つまり、お家に一箱常備しておけば、家族みんなで服用することができます。
子どもに起こりやすい不調のしくみを対応する漢方処方から学び、薬を用いないホームケア、漢方薬の服用、もしくは西洋薬の服用と選択肢を広げてみましょう。
子どもの場合は、症状の変化も激しいため受診勧奨も念頭にいれつつ、OTC医薬品で対応可能な子どもの不調(発熱・風邪・鼻・咳/便秘・下痢)、子どものメンタル不調を中医学的の視点で学び、それに対応する西洋薬や漢方薬を学んでいきます。
【講座開催月】2025年9月〜10月/第2・4火曜日/10:30〜12:00
OTC医薬品を販売する際、気をつけなければならない高血圧と糖尿病。
お手軽にとれるサプリメントとしてEPA・DHAが対象となる高脂血症。
ダイエットサプリメントの数々や「内臓脂肪をダウン」と謳っている漢方薬など、
生活習慣病が絡んでくる商品や相談はドラッグストアでは多いです。
OTC医薬品の販売は大前提として、服用関して主治医と相談をおすすめしますが、
添付文書の「相談すること」のところで相談を持ちかけられた時、どのように応対していくか、
服用可能な医薬品はどういったものがあるのか?を整理整頓していきます。
また、中医学の視点から高血圧や糖尿病に関する随伴症状の改善が見込める漢方薬が販売されています。
中医学の視点からみた生活習慣病の病態生理の学びと漢方薬について学びます。
【講座開催月】2026年1月〜2月/第2・4火曜日/10:30〜12:00