梅雨から夏。疲労感はここからくる。 その2  脾の不調

日本の夏は、高温多湿。

高温もあるけれど、

湿によって体内は、熱の分布に偏りをもたらしているような気がします。

【体内の冷え】

気温の高さによって、暑さを感じるので、

冷たい水分やアイスクリームなどの冷たい食べ物を口にする機会が増え、

そのせいで、体内は冷える。
さらに、”湿”により水分が体に滞留して、さらに冷えていく。

 

【暑さの熱は?】

人が感じやすい、カラダの表面部分が冷えくれれば、

冷たいものを口にすることは減っていくのに、

感じやすい皮膚とか表面的なところは、熱さを感じる。

(だから、余計に冷たいものを口にしちゃう)
中は冷たく、外は熱い。

中(陰)は、冷(陰)&湿(陰)/外(陽)は、熱(陽)
類は友を呼ぶ。

性質が似ているところは、より安定するから、その場所に滞。

つまり、陰はさらに陰に、陽はさらに陽。

体内はどんどん冷えていくわけです。

冷えるから、動きが悪いから、湿(水分)は、滞留し、カラダは、むくんでいきます。

追い打ちをかけるように、滞留した湿により、冷えを増長していきます。
まさに、冷えのスパイラル。

 

【でも、脾は、熱必要です】

中医学の不調の考え方に、

”脾陽虚”という考えがあります。

脾に陽が足りない状況から引き起こる不調。
つまり、脾は、陽を必要なしています。

脾が冷(陰)であれば、不調が起こる。

脾の不調は、消化・吸収  が上手く働かない状態です。
この消化・吸収が上手く行かなければ、

栄養をとることができず、エネルギー不足に、

そして、エネルギー不足から疲労感がググッととやってきます。