【お薬のこと】中を止めるステロイド、外を止める酸化亜鉛

春は、何やら芽吹く季節。

土の中で眠っていた”植物”や”動物”(生けるものすべて)が、

上に向かって伸び、土の中から顔を出す。

 

私たちの体もそうなのか、体内に眠っていた”何か”が、

皮膚を通して出てくる。

 

春になると顔がかゆい。

春になると体がかゆい。

私は、特におでこ・眉間・眉毛がかゆくるなる。

そして、そのことに気づいたのは次男の”卵アレルギー事件”。

 

卵アレルギー事件からステロイドとかゆみ止めへ

元々、卵アレルギーを持っていた次男が、2歳の時に検査の数値が減ってきたので、

「卵、食べてもいいよ。」ということになり、その日、オムレツを作って夕飯にした。

ちょっとゆるかったのか、卵液が残ってしまった。

すると、食べていると、その卵液がついたのか?、口の周りが赤くなってきてしまったのだ!

これは??と思い・・・、食べさせるのをやめて様子をみることに。

 

顔を痒がり、ポリポリとかいていたので、再び病院へ。

とりあえず、アレルギー反応。ということになり、

ステロイドとかゆみ止め(レスタミン+ステロイド)と保湿剤(ヘパリン類似物質)を処方された。

正直、あんまり治らなかった。

 

小児科→皮膚科へ

おでこの湿疹がひどく、噴火口のような赤い湿疹があり、とてもかゆそうではあったので、

アレルギー皮膚炎に強い皮膚科へ行ってみることに。

診療スタートの1時間半前にいったにもかかわらず、またされること2時間・・・。

 

そこで処方されたのは、亜鉛華単軟膏。収斂作用で、被膜を作る、消炎というものだった。

亜鉛華単軟膏をガーゼに塗って、ぺたっと貼っておく。これだけ。

なのに、治りは格段に早い。

湿疹→外的からの刺激→炎症反応→掻く→湿疹悪化 のループを

”外的からの刺激”の段階でシャットダウン。

 

ちなみに、酸化亜鉛を配合した薬には、

●亜鉛華単軟膏(酸化亜鉛10% 基剤:単軟膏(ミツロウ・植物油などの天然素材))

●亜鉛華軟膏 (酸化亜鉛20% 基剤:白色ワセリン)

があります。

「単軟膏」は傷口がふさがり乾燥しているタイプの湿疹で長期使う場合に、

「軟膏」は傷口から滲出液が出ている場合に使用して、その滲出液を吸収してくれます。

 

亜鉛華軟膏や亜鉛華軟膏は知名度は低いですが、市販でも購入できます。

 

佐藤製薬から出ているおむつかぶれ薬で有名な「ポリベビー」は酸化亜鉛が配合されてます。

(画像リンク先はamazonです)

 

その佐藤製薬が出している亜鉛華単軟膏は”サトウザルベ”があります。

サトウザルベには、サトウザルベ10%とサトウザルベ20%の2種類があり、単軟膏の酸化亜鉛の含有率は通常10%のところ、

サトウザルベ20%は酸化亜鉛20%含有の亜鉛華単軟膏です。

(調剤薬局事務で医療事務していた時によくサトウザルベの文字を入力してました)

 

5月後半になると・・・

夏が見え始めてくる5月後半になるころには、湿疹は消え、

お肌の状態も健康な状態に戻る。

 

2年目の春に気づく。

次男3歳の春。卵、食べてないよね・・・、

自然発生的に湿疹が・・・。

 

そう、次男は、季節性の湿疹だった。

2歳の時は卵が引き金になったのかもしれけれど、

冬の間カラダの中でじっとしていた”何か”が、

春になると、皮膚を通して外に出ようとしてできる季節性のものだった。

 

春は、体内からも出ようとするし、おそらく皮膚表面の生態系も変化するだろうし、

外の環境も花粉だ黄砂だ、PM2.5だ、虫だなんだかんだと環境が変わる。

その”ゆらぎ”の中でおこってること。

と、認識。

 

2年目に選んだ選択肢

湿疹の期間が短く、噴き出し方が相当なものであれば、

一気に止めてしまう”ステロイド”というのも手かな と思う。

ただ、2か月は続く季節的なものなので、その時は”ステロイド”で炎症が収まっても、

再び出てくるだろう。痒みをとめるなら、”抗ヒスタミン”でレスタミン。

でも、止めたところで、こちらの再び出てくる。

 

どちらにしても”何かを入れる”というものだから。出てきたいものを抑えてもね・・・。

 

で、肌を清潔に、外から帰ってきたらまずシャワー。顔をふく。

外敵(笑)を洗い流す。それだけにしてみた。

 

痒がる時は、ディエンチャンのスムース銅ローラーを使ってコロコロ。

(ご本人様はこれが一番好き。)

 

そして、湿疹真っ只中の時、クレイに出会う。

1年前に皮膚科の先生が処方してくれた亜鉛華軟膏と似たようなケアになるなぁとの

理解でホワイトカオリンを使用。

季節的なタイミング(5月:湿疹が自然になおる時期)とクレイの威力で、

まさに、これ、キタ—–っと。

 

今年3年目の選択

4歳次男は、自分の体の声をきちんと聴ける子どもに育ってます。

好きな食べ物でも、体がいらない と判断したときは、無理して食べません。

たまたま、虫さされのの掻き壊しからの”とびひ”予備軍ができたため、小児科へ。

カラダの湿疹の状態をみたら、もちろん薬は処方されます。

レスタミン+ステロイドの混合軟膏、ヘパリン類似物質。

 

今年は背中と膝・肘の関節に出ているので、とりあえず、処方された薬を塗ってみました。

順番は全身を保湿してから、スポット的に混合軟膏。

●結果

劇的に湿疹がおさまることはない。

保湿クリームの所為が、熱がこもるらしく、かゆみが増える。べたつく。

そして嫌がる。

 

●とった措置

本人の希望により、

ホワイトカオリンとディエンチャン銅ローラー。

(こちらのお話はまた後日)

 

 

ステロイドとの付き合い方

とびひ予備軍には、ステロイド(リンデロンVクリーム)を使い、バンドエイドをはり、拡大をとめました。

ちなみに、花粉症7歳長男は、プレドニゾロン眼軟膏を薄ーく塗って、眼周りの皮膚の炎症とかゆみがひどいときには使用。

 

ステロイドは長期連用せずに、スポット短期間で、グイと封じ込めるように使用。

大人なら我慢はできても、子どもはなかなか我慢はできない。

そして、小学校や幼稚園があるからどうしても親の手が離れてしまう。

もちろん、寝ている時もそう。親だって24時間起きて見張っているわけにはいかない。

 

そうすると、湿疹→外的からの刺激→炎症反応→掻く→湿疹悪化 のループをたどってしまう。

このループをどう断ち切るのがよいのか。

親の手が離れているときでかつ、炎症がひどいときは、

その炎症を抑える のがよい。と私は思う。そんな時は、ステロイドを短期的に使う。

(あとは、感染症の時は2次被害を作らないためにも短期決戦でいった方がいいから使う。)

 

あとは、クレイやディエンチャンで、微調整をしながら治癒を目指す。

(季節的なものであれば、時間が解決してくれるので・・・)

 

そうこうしているうちに、歳を重ね成長していくうちに、

皮膚も含めて丈夫になってくるから、自然療法的な微調整で対応できるようになるかなって。

 

薬と自然療法の使いどころの急所を抑えることが子育て中にはいいかなぁと

考えてます。