梅雨から夏。疲労感はここからくる。 その1  脾と胃の性質

全身にエネルギーをもたらしてくれるところは?

エネルギーを作るところになるのですが…

そのエネルギーは、食べ物なわけです。

食べ物といえば、胃腸。


そうです。食べ物を食べ、うまく消化吸収してこそ、エネルギーができる!

ここがうまくいかないと、エネルギー不足で疲れやすくなりますよね。

そして、東洋医学的に見ていくと、

この胃腸の働きをメンドクサイことにしている季節があるんです。

それが、梅雨&夏。
東洋医学でみる消化の働きは、”脾・胃”という部分で行われています。

この”脾と胃”は、

昇降・燥湿など相互に相対した作用によって、消化活動を主る

と言われています。

脾は、昇清を主り、胃は、和降を主る。

脾は、燥を喜び、湿を悪む。胃は、潤を喜び、燥を悪む。

脾と胃は、協調して動くのに、真逆の運動性を真逆の好みの関係にあるんです。

脾は、水っぽいと動かなくなり、上に登らせる力を発揮することができなく、

栄養(エネルギー)を全身に行き渡らせることができない。
胃は、飲食物が乾燥してしまうと、詰まってそこに居座り、下へと運べなくなるから、

”潤い”が必要と考えられます。
この制御が難しくなる季節が、まさに梅雨と夏なんです。