東洋医学

東洋医学と聞くと、

ツボ、漢方薬などをパッとイメージされる方が多いかと思います。

 

ツボや漢方薬はその対処方法、つまり、ツールです。

それらを使うために、存在しているのが東洋医学的な身体の診方です。

 

身体をどのように捉えるかといういわば、フレームワークです。

 

西洋医学的に風邪をみてみると

風邪をひく。という身体の状態を、

西洋医学のフレームワークでみると、

風邪という症状を引き起こすウイルスや細菌が咽頭・鼻に付着して、

そこに異物(ウイルスや細菌)を追い払おうというす反応がでる。

炎症反応だったり、発熱、咳や鼻水です。

ひと昔前だど、病原菌をやっつける抗生物質が処方されることが多かったですが、

今は、発熱を抑える解熱剤、咳を抑える鎮咳薬、鼻水を止める鼻炎薬、痛みや炎症を抑える抗炎症薬を使って、

症状をだましだまし抑えて、なんとか乗り切る作戦を使っていきます。

結局はツライ症状を騙しながら自然治癒力にまかせている。といえます。

 

東洋医学的に風邪をみてみると

東洋医学のフレームワークをみると、

邪気、ここでいうと「風邪(ふうじゃ)」という邪気が、

首の後ろにある風門(ふうもん)という経穴(ツボ)から入り込んで、

体内の正気(私たちが普段からもっている気)がこの邪(ここでいう風邪)に負けてしまうと、

抑え込むことができず、さらに正気を強くした状態で発熱したり、邪に侵されて気が消耗したりと、

気の状態によって、いわゆる「風邪」の出方が変わり、さらに、治療する方法や薬剤が変わってきます。

正気が強いなら、それと一緒になって、邪を一気に叩きのめす漢方薬、

邪に負けてしまったのなら、自身の気を補う漢方薬というように、こちら側の状態(私たち)を観察していきます。

 

観察こそが東洋医学の神髄

この観察が東洋医学といわれる身体の診方の神髄だと思います。

観察。

ヒトを外から観察して生まれた考え方です。

 

外から観察しているから、正直、ざっくりとした分類からスタートしたんだと思います。

熱い寒い。太っている、痩せている。がっちりしている、ぷよぷよしている。

二分してい診る。という最も分かりやすく簡単な方法から観察はスタートしました。

二分の概念こそが、「陰陽」。

 

そして、身体の「陰陽」の状態を作っているものが、「気・血・水(津液)」。

さらに、「気・血・水(津液)」の製造工場が「五臓六腑」なんです。

 

このような東洋医学の考え方を使って、身体を診ていく方法をnoteにてお伝えしております。

施術家と登録販売者のための東洋医学のメガネ

 

 

 

コロノームのブログでも、東洋医学的な見方で身体をみる記事をいくつか書いております。

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ちなみに・・・

東洋医学は、中国、韓国、日本、インド、チベットなどアジア圏で生まれて広まった身体の診方といえると思います。

中国で生まれ中国で育ったそして発展し、システム化されたものが「中医学」と言われていると理解しています。

中国の影響をうけ、独自に発展した韓国は、「韓方」といい、

日本だと、江戸時代に入ってきた西洋医学=蘭方医学に対して、中国や韓国から伝播した医学で、日本の風土に合わせて発展してきた医学を漢方医学と呼んでいたそうです。

どこをとっても、中国の古典医学の考え方は色濃くあると思います。